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キリスト教再建主義神学者について
<質問>
いろいろな学者の翻訳が読めるのはうれしいのですが、そもそも、その方がどのような背景で、どのような立場の方なのか良くわからない私のようなものにとりましては、多少戸惑うこともあります。バンティルやラッシュドーニーは富井先生のサイトに背景が書かれていますので、わかりますが、ゲイリー・デマー、デイヴィッド・チルトン、ケネス・ジェントリー等々は改革派なのかバプテストなのか、何なのか知らないものですから、私のような初心者のためにご教授いただけたら幸いです。
<答え>
ご指摘のように、ラッシュドゥーニーとバン・ティルに関しては富井先生のミレニアムホームページに紹介があります。最近の富井先生と私のやりとりの中には、何人かの再建主義神学者の名前が登場していますが、ふたりの間では当たり前のように名前を出しておりますが、MLのみなさんには知らない名前が多いかと思います。富井先生や私が翻訳している方々は再建主義神学者の中でも中心的な人々であることは理解してくださっているのではないかと思います。
ラッシュドゥーニーはバン・ティルのプリサポジショナリズム(前提主義)の発展から再建主義を開いた「再建主義の父」です。バン・ティルとラッシュドゥーニーの影響を受けた第二世代が、ゲイリー・ノース(キリスト教経済研究所・歴
史哲学博士、ノースはラッシュドゥーニーの娘と結婚)と故グレッグ・バーンセン(オーソドックス・プレスビテリアン・チャーチ牧師)です。彼らはラッシュドゥーニーの下でカルケドンの記者として働きました。その後、ラッシュドゥーニー、ノース、バーンセンは解釈の相違からそれぞれ違う働きを始めました。ノースはそのビジネスの才能を生かして、若くて有能な再建主義神学者をやとい、独自に再建主義の出版を始めました。それが、ジェームス・ジョーダン、レイ・サットン、デイヴィッド・チルトンです。(1980年代が中心です。)彼らはテキサス州タイラーというところを拠点としましたので(ジェントリーもノースの下で働きましたが、タイラーには移らなかったと思います。)、タイラー神学とも呼ばれています。サットンは改革派神学者メレディス・クラインの申命記の解釈から来る契約モデルを発展させて、ファイブポイント・オブ・カヴェナンタリズム(契約神学の5ポイント)を見出しました(ファイブ・ポイント・オブ・カルヴィニズムに対応しているのがお分かりかと思います。また、Tulipに対応してTheos(セオス)-T(Transcendenceー超越),H-(Hierarchy-上下関係),E-(Ethics-倫理),O-(Oath-誓約),S(Succession-相続)といいます。)。これが、"That
You May Prosper"です。このファイブ・ポイントを下にノースやチルトンは本を書きました。そのひとつがチルトンの黙示録講解"The
Days OfVengeance"です。
さて、あと出てきていないのはデマーとジェントリーですが、彼らはバーンセンやノースの影響を受け、デマーはプレテリズムの権威、またジェントリーは後説の権威となっています。彼らの神学的バックグランドは長老派・改革派(カルヴィニズム)です。
その他、ラッシュドゥーニー、ノース、バーンセンの影響を受けた人々は数知れず、今後MLやホームページでもそのような人たちの論文なども紹介されていくでしょう。
まとめ
★ラッシュドゥーニー(カルケドン)・・・アンドリュー・サンドリン(最近自分のミニストリーを始めました。)、スティーブ・シュリゼル(ユダヤ人の再建主義者)
★ノース(タイラー)・・・チルトン、ジョーダン(ビブリカル・ホライズン)、サットン(リフォームド・エピスコペリアン牧師)、デマー(アメリカン・ヴィジョン)
★バーンセン・・・ジェントリー(バーンセン神学校の教授)
※残念ながら、それぞれの違いから交わりがなくなったり、再建主義者であることをやめたりすることが起こりました。再建主義に反対する人たちは、そのことを批判の的としています。
推薦図書
★ラッシュドゥーニー:"The Institutes Of Biblical
Law"(富井先生が訳しておられます。)
★バーンセン:「現代に生きるための旧約律法」(発売元聖恵授産所出版)
★ノース:「中絶救助隊」(マルコーシュ)"Backward
Christian Soldiers","Unconditional Surrender"
★サットン:"That You May Prosper"
★チルトン:"The Days Of Vengeance","Paradise Restored"(福音総合研究所サイトを参照),"The Great Tribulation"
★ジョーダン:"Judges: God's
War Against Humanism","Through New Eyes"
★ジェントリー:"Before Jerusalem Fell-the
date of Revelation","He Shall Have Dominion"
★デマー:"Last Days Madness", "End
Time Fiction","The Reduction of Christianity","The Debate Over Christian
Reconstruction"
※以上の英語のものは将来的には翻訳出版されなければならないでしょう。