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フィクションとしての預言
by: ゲイリー・デマー
1998年10月4日号のニューヨーク・タイムスは「すぐに起こる黙示録?携挙小説が多くの読者を集める」という見出しで発行されました。何年にもわたって、終末預言者たちは、患難前携挙、大患難、キリストの再臨ということばを用いて世の終わりが近いことを確信させようとしてきました。ハル・リンゼイの「地球最後の日」(1970)が私たちが世の終わりの時代に生きているということを主張した最初の聖書預言に関する本ではありません。何世紀にもわたり、クリスチャンの著作家たちは終わりが近いことを預言するために聖書を用いてきました。ある人は間違った預言によってクリスチャンは賢くなり、いわゆる終末預言のエキスパートたちが用いる聖書解釈を綿密に調べ始めるだろうと考えるでしょう。その通りです。私の「Last
Days Madness」の売り上げは最高のレベルに達しています。ケース単位で販売されているのです。ゾンダーバン、クレゲル、ベーカーといった大手出版社が聖書の過去派解釈に関心を示しています。R・C・スプロールの「The
Last Days According To Jesus」は明るい話題です。彼のリゴニアー・ミニストリーが主催した「世の終わり?ミレニアム迷路での希望を見つける」という1999年のカンファランスは、クリスチャンが終末論を再考していることの期待できるしるしです。「Before
Jerusalem Fell」、「The Beast」、「He Shall Have Dominion」の著者ケン・ジェントリーと私は1999年2月18〜20日のカンファランスで講義をします。
しかしながら、終末預言者たちは優勢です。ある出版社は彼らの生活を推測にすぎない預言書に頼っています。ウィスコンシン大学の歴史学の教授であり、「When
Time Shall Be No More:現代のアメリカにおける預言信仰」の著者であるポール・ボイヤーは、「彼らは世間の関心を西暦2000年に向けることで金儲けをしています。」という意見を述べています。黙示的書物の市場は預言小説によって拡大されました。例えば、ティム・ラヘイとジェリー・ジェンキンス共著のレフト・ビハインドの4巻シリーズは典型的なジョン・グリシャムの小説のように「約300万冊」売り上げました。これは別に驚くべきことではありません。なぜなら、彼らのフィクション小説には、ハル・リンゼイの「Jupiter
Effect」からサレム・カーバンの1984年までに「個人証明のために特別な光の下だけで現れる、目に見えない刺青のような数字のシステムが導入される」という預言に至る空想的な預言的シナリオがまとめられているからです。カーバンの預言は、他のさらにたくさんの預言とともに、彼の1973年の著書「この地球が後20年も続かない20の理由」の中に見出すことができます。それは、まるで調査報道における真剣な試みのように思わせる作り物のようなものです。
未来派が持つ反キリストの教義は多くの空想の上に積み上げられています。ハル・リンゼイは反キリストが世界のどこかに生きていることを1970年に書きました。彼は1977年にもこの教義を繰り返しています。それが個人的な意見であるとしながらも「反キリストは今生きている。しかしサタンが彼を支配するまで、私たちが反キリストと名づけているおそるべき人物にはならないだろう。そして、そのことは彼の『致命的な傷』からの復活があるまでに起こると信じてはいません。」と記しました。
1980年にハル・リンゼイはこの確信を「この男(反キリスト)は今日生きています。生きていて、現れるときを待ち構えています。」と再び書きました。リンゼイは、反キリストが、今、世界のどこかに存在し、実際少なくとも1970年から存在すると信じながらも、彼は「現代のどの世界的な人物が反キリストであるかを詮索してはならない。」とも語っています。とにかく、反キリストが誰であるかは、本当に重要なことではありません。なぜなら、リンゼイたちは「クリスチャンはもっとも残虐な独裁者によってもたらされる大災害を見ることはない。」と信じているからです。
負けじとばかりに、デーヴ・ハントも同じような考えを表明します。「まさにこのとき、地球上のどこかに、反キリストは明らかに自分の時を待つべく存在しています。ありふれたセンセーショナリズムでしょうか?そうではありません。これは、聖書預言と関わる現在の出来事をしっかりと吟味した結果なのです。すでに大人であり、たぶん政治に積極的に関わっているでしょう。もしかしたら、ほとんど毎日人々の口に上る名前を持った尊敬されている世界的リーダーかもしれません。」サレム・カーバンは1977年に、「聖書に親しんでいる私たちは、来るべき反キリストの道が備えられるとき、壁に書かれた手書き文字を容易に読むことができるだろう。」と書きました。
リンゼイ、ハント、カーバンらは占い師であった、故ジーン・ディクソンと非常に似通った信条を共有しています。「MY Life and Prophecies」において、ディクソンは1962年2月5日に世界的な宗教的政治的指導者の登場に関する神からの啓示を受けたと主張しています。彼女の「予言」はリンゼイ、ハントらが共有している反キリストに関する今どきの教義と著しく似ています。「1962年2月5日午前7時(EST)少し前、中東のどこかで生まれた子どもは、世界に革命をもたらすだろう。今世紀の末までに、彼はすべての人々をひとつの信仰で結びつけるだろう。これは、新しいキリスト教の土台となるだろう。すべての教派や信条は、全能者の知恵を広げるために、人々の間を歩き回るこの男を通して統一されるでしょう。」「ディクソン女史はこの男の影響は、1980年代初頭から1999年まであり、世界統一宗教が樹立されるでしょうと主張しています。」(グロマッキー「Arethese
the last days?」)
カルト信者と預言者が同じようなことを言うなら、その時こそ真偽の確認をする時です。
その他のゲイリー・デマーによる論文
ゲイリー・デマーはアメリカン・ヴィジョンのプレジデントであり、聖書預言、政治、歴史に関する十数冊の著書があります。